外壁塗装は修繕費?資本的支出(減価償却)?

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確定申告をする際など行った外壁塗装が修繕費なのか資本的支出なのか初めての場合、戸惑うこともあると思います。会社として不動産経営をしている方にとっては利益が大きく出ている年は経費として計上し税金対策を行いたいでしょう。外壁塗装の経理上の扱いについて国税庁で決められている基本的なルールを説明します。

修繕費と資本的支出を選ぶことはできない

外壁塗装の目的としては単純に外観をよくするだけでなくクラック(ヒビ)水漏れなどの修繕や耐熱・防水など住宅の耐久性の向上など様々あります。

基本的に今ある建物の原状回復を目的とした塗装工事は修繕費、現状以上のグレードアップを目的とした塗装工事は資本的支出となります。

修繕費か資本的支出かによって支払う税金の額も変わってきますので自分で選びたいところですが、税務署によって判断されます。外壁塗装は建物によっては数百万円を超える高額な工事費になりますので塗装前にあらかじめ確認をしておくと良いでしょう。

修繕費 一括損金として必要系経費の計上

外壁に限らず、ガラスや屋根など建物は日常の生活を送るだけでも劣化するものです。劣化した建物の原状回復や維持・メンテナンスを行う為の費用は修繕費とみなされます。修繕費には上限金額はなく工事を行った何度内に一括で経費として処理することができます。

また、日々の生活で起こる経年劣化だけでなく災害の影響で負傷した建物の復旧も修繕費としてみなされます。

修繕費として計上される工事

➀建物を維持するための外壁・屋根塗装

外壁・屋根塗装

➁雨水の侵入を防ぐためのクラック(ひび割れ)剥がれの補修

クラック(ひび割れ)

➂屋根や雨樋の補修

屋根や雨樋の補修

資本的支出 減価償却費として計上

修繕費の目的が原状回復・維持に対して資本的支出に該当する施工は建物の資産価値を上げることを目的としています。今まで外壁塗装の際に行っていなかった工程を追加した場合は資本的支出に該当するケースがおいです。

資本的支出として計上される工事

➀これまで使用していた塗料よりグレードの高い塗料を使用した外壁・屋根塗装

グレードの高い塗料

➁タイルやサイディングボードへの変更

タイルやサイディングボード

➂バリアフリー化

バリアフリー化

国税不服審判所のの裁決事例と注意点

鉄筋コンクリート造り店舗共同住宅の外壁等の補修工事に要した金員は修繕費に当たるとした事例

資本的支出と修繕費の区分は、支出金額の多寡によるのではなく、その実質によって判定するものと解されるところ、本件建物の外壁等の補修工事のうち、外壁等への樹脂の注入工事等は建物全体にされたものではなく、また、塗装工事等は建物の通常の維持又は管理に必要な修繕そのものか、その範ちゅうに属するものであるから、これらに要した費用は修繕費とするのが相当である。また、外壁天井防水美装工事は、補修工事に伴う補修面の美装工事であって、塗装材として特別に上質な材料を用いたものではないことが認められるから、これに要した費用も修繕費とするのが相当である。(平成元年10月6日裁決)

参照:国税不服審判所

前述しているように資本的支出と修繕費を区別するのは難しく、不服申立を行って裁判になるケースも少ないので上記の事例は ビルや建物の塗装が修繕費か資本的支出に該当するかを判断する上で重要な判決事例とされています。判例から重要な点をピックアップして解説します。

➀資本的支出と修繕費の区分は、支出金額の多寡によるのではなく、その実質によって判定する

資本的支出と修繕費の区分は金額の大小によって区分されるものではなく、実質(資産価値の増加か維持管理・原状回復)によって判定されます。

➁塗装工事等は建物の通常の維持又は管理に必要な修繕そのものか、その範ちゅうに属するものであるから、これらに要した費用は修繕費とするのが相当である

通常維持・管理・修繕に必要な塗装工事であれば修繕費として計上されるのが相当と判断できます。

➂外壁天井防水美装工事は、補修工事に伴う補修面の美装工事であって

防水工事も維持・管理の一部であり修繕費として計上することができます。

➃塗装材として特別に上質な材料を用いたものではないことが認められるから、これに要した費用も修繕費とするのが相当である

建物の耐用年数に応じた塗料を使用することで修繕費として計上することができ、逆に特別に上質な塗料を使用すると資本的支出に計上される可能性があると判断できます。

修繕費の注意点

修繕費は経費として一括計上できるので税制対策になります。もちろん通年より売り上げが出ている際に行えば支払う税金を減らすことができるので大きなメリットになります。ただ、塗装費用は数百万円になる場合もありますので仮の通年より少ない収入の年に一括計上すると決算上収入が大きく減って見えてしまい、銀行からの融資を断られてしまうこともあります。

塗装業者・税理士さんに聞いてみよう!

外壁塗装の場合、どこまでが節税対策となる修繕費で、どこからが資本的支出なのか、素人では判断が難しい所です。インターネットで国税不服審判所による過去の裁決事例などを見るのも大変ですので、塗装業者から見積もりを出された段階で「この作業は修繕費になりますか?」とあらかじめ聞いておくと良いでしょう。

また、基本的な部分は修繕費として今年度計上し、耐用年数が長く価格も高い塗料を使うことで部分的に資本的支出で翌年計上するなど、会社の状態に合わせて工事内容を柔軟に変えることも可能ですので、そのような判断は担当の税理士に相談してみると良いでしょう。


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