外見だけじゃない!外壁塗装の色々な効果

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新築から10年をめどに、建物は再塗装が必要です。「汚れや少々のひび割れなら気にしなければいいんじゃないの?」と思う方もおられるかもしれませんが、外壁塗装の効果は、外見だけに及ぶものではありません。外壁塗装には建物の美観を高める働きはもちろん、「外壁そのもの」を保護するという、大切な役割があります。

はじめに知っておくべきこと

外壁塗装はなぜやるの?

外壁塗装はなぜやるの?

外壁塗装のメリットをあげていけば、以下のような効果が挙げられます。

  1. 外観を美しく整える。
  2. 外壁を保護し、耐久性や防水性を高める。
  3. 塗料の機能によっては断熱効果、遮熱効果を得る。
  4. セルフクリーニング効果を得る

外壁塗装は外壁の耐久性を高めます。そしてその耐久性は、どんな塗料を使うかで決まります。各塗料メーカーから様々な塗料が販売されていますが、主な種類で分類すると、耐久性の弱い順からアクリル系、ウレタン系、シリコン系、フッ素系があります。

外壁の塗り替えに最も使われている塗料はシリコン系塗料で、屋根材の塗装に良く使われるのがフッ素系塗料です。

色々な効果のある塗料

前述の通り、耐久性と価格のバランスがよくコストパフォーマンスに優れたシリコン系塗料が外壁塗装に良く使われ、耐久性に優れたフッ素系塗料が、風雨や直射日光に晒され最も傷みやすい屋根材の塗装に用いられるケースが多いです。

外壁には水分や湿気に弱いものもあるので、塗装によって防水性を高めて外壁を傷みから守り、雨漏りなどを防ぎます。また結露を防ぐためには、水分を遮断し湿気は通すという透湿性も重要です。

塗料には冬は暖かく、夏は冷房効果を高める働きのあるものもあります。断熱効果のあるものと遮熱効果のあるものと併用すれば、より効果が高まります。直射日光による温度上昇を抑える遮熱効果で、室内の温度変化を軽減するのです。夏場の冷房効果を高め、冬場の室温も安定します。

また、光触媒塗料や、微細なセラミック樹脂を配合した塗料などでは、外壁に付着した汚れを雨が降った際などに自動的に洗い流すセルフクリーニング効果を持つものがあります。

外壁の耐久性を高める

外壁塗装は、外観を整えるだけではなく、外壁そのものの耐久性を高めることができます。ですから外壁塗装を依頼する上で、その塗装工事でどれだけ耐久性が得られるのかを確認しましょう。それに応えられない、または言葉を濁すような業者は信用できませんから、優良業者の選定もできます。

外壁塗装の耐用年数は塗料によって大きく異なり、大体10年を目安。短いもので5年間、長いもので20年間です。外壁塗料は大きく分けて4種類あり、耐久性の弱い順からアクリル系、ウレタン系、シリコン系、フッ素系があります。フッ素系塗料は耐久性に優れており、屋根材の塗装に用いられるケースが増えています。現状外壁の塗り替えに最も用いられている塗料は、コストパフォーマンスに優れたシリコン系塗料となっています。

耐久性をもう少し詳しく見てみると、アクリル樹脂塗料なら5~8年。ウレタン樹脂塗料なら8~10年。シリコン樹脂塗料なら10~15年。フッ素樹脂塗料 15~20年です。

満足のいく外壁塗装を

先に4種類の塗料をあげましたが、現在耐久性の弱いアクリル系はほとんど使われていません。次に弱いウレタン系塗料も金属部分には使われていますが、外壁や屋根の塗料としては同じく使われていません。現在の主流はシリコン系塗料です。屋根に使われることの多いフッ素系はコストもかかるので、一般の家庭ではあまり使われません。

水回り工事と違い、外壁塗装は施工内容によって建物の寿命が変わってきますから、塗料選びはとても重要です。塗料によって耐用年数が5~20年と大きく変わること。アパートやマンションの外壁塗装工事は、減価償却の対象となること。そして何より、悪徳業者に気を付けること。この三点を常に念頭に置きましょう。その上で複数の業者から見積もりをとれば、満足のいく外壁塗装を依頼することができるはずです。

営業を受けていたから、担当者が熱心だからなどという理由で、最低でも80万円はかかる外壁塗装業者を決定せず、しっかり比較検討して決めましょう。

水分を遮断し湿気は通す

水分を遮断し湿気は通す

外壁には水分や湿気に弱いものもありますので、塗装によって防水性を高めて外壁を傷みから守り、雨漏りなどを防ぐ必要があります。また、結露を防ぐために、水分を遮断し湿気は通すという透湿性も重要です。

さて、大きく分けてアクリル系・ウレタン系・シリコン系・フッ素系と4種類あるのが外壁塗装に使われる塗料です。その中には透湿性に優れていることをうたい文句にしている塗料もあります。「透湿性」とは読んで字のごとく、湿気を通す性質を持つということです。これだと湿気、ようは水気ですから雨水なども通して、塗膜の下に入り込んでしまいそうに思えますよね。

しかし実際には、透湿性や通気性に優れている塗料は耐候性が高く、長寿命のものが多い傾向にあります。透湿性を一つの特徴としている、ラジカル制御形ハイブリッド高耐候性塗料パーフェクトトップは普通のシリコン塗料より長持ちですし、通気性を一つの特徴としている100%アクリル塗料のエラストコートも長寿命です。

分子の大きさを利用

透湿性と通気性についてもう少し詳しく見てみましょう。小学校で習った事を思い出してください。物体は固体・液体・気体と3つの状態で存在します。水の場合、この中で最も分子が大きい固体ですね。そして、最も分子が小さいのが気体です。つまり液体である水は分子が大きいので塗膜をすり抜けられず、気体である湿気は分子が小さいため、塗膜をすり抜けられるのです。気体と液体の分子の大きさに着目し、応用したのが透湿性を持った塗料というわけです。

この分子の大きさを利用した透湿性や通気性は外壁塗装の塗料だけでなく、様々な分野で応用されています。建築では壁材や断熱材などの各種建材。もっと身近な例をあげれば靴やレインウェア、ウィンタースポーツウェアなどで利用されています。

ですから先にあげた「100%アクリル塗料のエラストコート」などの塗料で、雨水が染み込んで塗膜とその下の外壁材がダメになったということはありませんので、ご安心を。

冬は暖かく夏は涼しく

断熱効果の高い塗料で外壁や屋根を塗装すれば、冬は暖かく、また夏は冷房効果を高めることができます。さらに遮熱効果のあるものと併用することで、効果も高まります。

断熱塗装は断熱塗料を使った塗装方法です。有名な塗料としては「キルコート」や「ガイナ」などがあります。これらの塗料は塗膜の中に「中空ビーズ」と呼ばれるものがたくさん詰まっており、それが外から伝わってくる熱を遮断して、室内に影響を与えず室温の上昇を抑えるのです。

京都議定書締結から、夏の節電についてはだいぶ浸透しましたよね。そして東日本大震災後の原子力発電所の事故により、さらに節電に努めなければならない状況になりました。そこで注目されたのが、この断熱塗装です。節電塗装として暑い夏の外気温を遮断するのとは逆に、寒い冬も外の低温な外気温も遮断するため、夏涼しく冬温かいという理想を実現してくれます。半年間の冷暖房費の電気代が16.000円節約できたという、データもあります。

断熱塗料は肉厚に

透湿性と通気性についてもう少し詳しく見てみましょう。小学校で習った事を思い出してください。物体は固体・液体・気体と3つの状態で存在します。水の場合、この中で最も分子が大きい固体ですね。そして、最も分子が小さいのが気体です。つまり液体である水は分子が大きいので塗膜をすり抜けられず、気体である湿気は分子が小さいため、塗膜をすり抜けられるのです。気体と液体の分子の大きさに着目し、応用したのが透湿性を持った塗料というわけです。

「遮熱塗装」は太陽熱の反射効果のみですが、断熱塗装は反射効果と断熱効果の二つの性能があります。その効果は、ひとつの箱をふたつの部屋に仕切り、片方の部屋に熱源を置いてもう片方の部屋の室温を図った実験では、最大で50度の温度変化があります。通常の生活環境の場合のデータでは、真夏の状況では屋根裏25℃室内6℃の温度変化となります。

断熱塗料のメリットは他にも、クラックなどのひびに強く倍以上に伸び縮みする弾性機能や、結露に強いなどさまざまなものもあります。デメリットは他の塗料に比べて高価なこと、肉厚塗装のために施工の手間と時間もかかることです。

最高-21℃の温度低下

最高-21℃の温度低下

遮熱効果のある塗料を外壁や屋根表面に使えば、室内の温度変化は軽減させることができます。夏場の冷房効果を高め、また断熱効果のあるものと併用することで冬場の室温も安定させられます。

遮熱塗装は熱源となる太陽光の赤外線を高反射させて、室内の温度を低下させる塗料です。有名なものとしては、日本ペイントの「サーモアイ」、エスケー化研の「クールタイト」などがあります。塗料メーカーのデータでは、屋根表面で-15℃、天井裏で-10℃、室内空間で-7~9℃とされています。真夏の屋根裏の計測では最高-21℃の温度低下というデータもあります。

遮熱塗料はすでに発売されてから数年経過しており、施工実績も十分に蓄積されています。使用者の声としては、メーカーが謳うデータほどの大幅な室温変化は感じられないものの、それなりの効果は実感できるようです。室温を下げるために遮熱塗料を考えている方は、外壁にも遮熱塗料を使用することをお勧めします。

遮熱塗料も肉厚に

遮熱塗装をすることで、ヒートアイランド現象の抑圧や、地球温暖化対策に貢献することができます。先にあげた「サーモアイ」では下塗りの色が白色と特徴的で、中塗りと上塗りだけでなく、下塗り自体にも遮熱効果があるためより屋根に熱を吸収させないため、より温暖化対策に貢献しているとされています。そのため東京の都市部では遮熱塗装をすることによって、助成金の対象工事となっています。

ただし断熱塗料と同じく遮熱塗料も肉厚をつける必要があります。薄めすぎては効果が半減します。塗料が塗りにくいと作業が進まないため、薄めに伸ばして工事したがる業者もいます。また遮熱塗料は一般的なシリコン塗料に比べて価格が倍以上するので、業者が塗料代節約を名目に薄める可能性もあります。それを避けるためには、自分の家の屋根の大きさに対して、どの程度の塗料の数量、缶数で塗る必要があるのか、メーカーのサイトなどで確認し、業者にも問い合わせをしておきましょう。