外壁塗装の色はこうして選ぼう!

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はじめに知っておくべきこと

カラーサンプルで比較する

カラーサンプルで比較する

洋服や携帯電話の色を選ぶ時には、自分が好きな色を選んだり、カタログや店頭に並んだサンプルの中から選んだりしますよね。しかし、外壁塗装の色を選ぶ前には、より熟慮が必要です。10年ほどはその色を使い続けることになりますし、気に入らないからと気軽に交換するわけにはいきませんから。

外壁塗装業者が持っている色見本は、ほとんどが「日本塗料工業会」の発行した色見本帳です。この見本帳は、色と色票番号が書かれた小さな紙を束ねたものですが、発行された年度と版記号によって色が微妙に違うことがありますので、注意が必要です。またその色見本帳には、外壁の色にふさわしくない色、色あせしやすい色なども載っていますので、選ぶ場合には業者によく相談しましょう。

色を表す記号でマンセル値というものがあります。これは色を明度・彩度・色相という、色の三要素で分けて数値で表している物です。よく色見本の色票番号とマンセル値を混同してしまい、間違った注文をされる方がいるようです。マンセル記号やマンセル値での発注では、色見本とは違う色が発注されてしまいますので、避けましょう。色の指定間違いや勘違いによって、仕上がりに満足出来ない施工例も多くありますから、色選びは慎重の上にも慎重に。

サンプルは太陽光の下で見る

サンプルは太陽光の下で見る

色見本帳を参考にする時に気をつけることは、他にもあります。それは、「光源」に関して。光の源が蛍光灯か太陽かによって、色の感じ方が全く変わってしまいます。例えば、蛍光灯の下では白っぽく見えていた物が、白熱灯の下では少し黄色がかって見えますよね? つまり、色見本でもなんでも塗装の色を考えるときは、室内ではなく、実際に外壁がさらされている屋外の、太陽光の下で見る必要があるわけです。

外壁の色に関して更に言えば、晴れの日には非常に映える色である白や黒ですが、実は汚れが目立ちやすい色として外壁にはあまり向いていません。一般住宅の外壁は経年劣化とともに確実に汚れがついてしまう上に、塗装の力が失われた後の時間の方が長いので、汚れは目立ちにくい色にした方が無難です。

窯業系サイディングボードや、金属系のサイディングボードには真っ黒の漆黒のイメージがありますが、それでも実はキズやちょっとした汚れが全部白く際立ってしまうので、近づいてみると汚れが目立つ傾向があります。黒すぎる色は重圧感があって、住む家には向いていないとも言えます。それでも白や黒などの色が良いという場合は、馴染む色を選び、丁寧に塗装を行う業者にお願いするのがベストです。

ツートンカラーの組み合わせ

ツートンカラーの組み合わせ

外壁塗装の場合、単色が最も無難であることは間違いがないのですが、最近は少しでも個性を出そうとして、二色使う場合もあります。そして、ツートンカラーで外壁塗装を塗る場合は、色選びも重要ですが、きれいに施工する業者を見つけることも大変重要です。

ツートンカラーの家の場合、例えば「青と赤」のように、全く違う色を選ぶことは出来ません。見た目が非常に派手になってしまう為、見る側に不快感を与えてしまうからです。クリーム色と、クリーム色をすこし薄くした色とのツートンカラーなど、調和がとれた同系色で選ぶか、同じような薄さのクリーム色と薄緑色など彩度が同じぐらいの色を選ぶのが良いとされています。この時の2色の割合は6:4か7:3あたりが良いとされています。

また、二色の境目にもう一本色をアクセントカラーとして入れる場合があります。一番多い色をベースカラー、もう一色をアソートカラー、一番少ない差し色をアクセントカラーと言います。多く選んだとしても三色までが限度とされています。それ以上色を増やしてしまうと統一感のない家になってしまいます。どんな色を選ぶにせよ、周囲の建物や景観を壊さない色と色合わせを選ぶことが大切です。

シミュレーションには注意

シミュレーションには注意

「カラーシミュレーション」は、外壁塗装後の雰囲気を確認する場合、是非使いたいツールではあるのですが。そこに比重を置きすぎれば、失敗してしまう可能性が高いツールでもあります。必ず別な方法でも色選びのアプローチを行うようにしましょう。

ではなぜ、カラーシミュレーションを使用した色選びは失敗してしまうのでしょうか?

カラーシミュレーションは本来、色の雰囲気を知るため「だけ」のものです。単なるツールの一つにすぎないモノを過信し、カラーシミュレーション上で出てきた色をそのまま業者に依頼してしまえば、必ずと言っていいほどシュミレーションしたイメージとは全く別の色になってしまいます。実際に、自社のwebサイトでカラーシミュレーション結果と、塗装後の比較画像を施工実績として掲載している業者もいますので、そこで確認してみましょう。シミュレーション結果と塗装後の写真が、細部などの色味で全く違う事に気付くはずです。

外壁塗装の塗り換えスパンは、だいたい10年です。自分が納得して選んだ色とは微妙に違う家に10年以上住まねばならないなんて、誰でも嫌ですよね。カラーシミュレーションは、デメリットや実際の色味との違いなどを理解しながら使いましょう。